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Gallery Sora・3rs anniversary exhibition vol.1
日時 2006 9/24(日)-10/1(日)10:00〜18:00
場所 ギャラリーそら・スペース空
 

「ギャラリーそら」が 3周年を迎えました。皆様に感謝を込めてお贈りする企画展の第1弾は現代アートです!
全館(3F)展示です。ゆっくりお楽しみください。


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もうアートなしでは生きていけない。
ある鳥取の現代美術コレクターの収集論

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若き造形作家、
福井一尊の世界観

〜舞いおりた光たち〜

Galleryそら3周年記念展Vol.1「現代美術コレクション展&福井一尊展」に寄せて   三浦 努

鳥取駅前サンロードのブティックが「ギャラリーそら」に生まれ変わったのは3年前のこと。以来、絵画や写真、工芸など様々な分野の個展、グループ展を開催してきた。とくに昨秋の若手女性作家のグループ展は記憶に新しい。

鳥取県では近年、公的な美術関連施設の一層の充実が期待される一方で、民間のアート・スペースは少しずつ増加し、元気になってきている。発表と観賞の場の複数化・多様化は、そこに住む人々の美意識が高まる過程において欠かせぬ条件だろうと思う。それは価値観の多様化と批評精神の醸成を促し、結果的に鳥取県の美術の活性化を後押しする、そう信じる。そんな状況の中で、ギャラリーそら代表の安井敏恵氏がオープン3周年記念展にあたり構想したのは、鳥取の人々にいわゆる現代美術を、国内外で注目される同時代の先端的表現を紹介したいということだった。

鳥取では見る機会の少ないそれらの作品。安井氏は鳥取を、現代美術を自然に語り合う人々が住む街にしたい、と考える。そんな彼女が出会ったのが、ある鳥取在住の現代美術コレクターT氏だった。
戦後〜現在までの日本の現代美術をこよなく愛するT氏。意気投合した二人は、記念展の第一弾を「もうアートなしでは生きていけない。 〜ある鳥取の現代美術コレクターの収集論」と題した、T氏コレクションの鳥取初公開展と決めた。

T氏の所蔵作を概括すると、
(1)吉原治良や瀧口修造など、日本の戦後美術を牽引した画家や批評家の作品
(2)森村泰昌や太田三郎など、実力派の中堅作家の作品
(3)小谷元彦や束芋など、いま世界が注目する若手美術家の作品
ということになる。
コレクターというと、高価な作品を豪邸に飾るといったどこか貴族的なイメージがある。が、近年はグッズのようにリーズナブルで、かつスパイスの効いた小品が多く販売され、支持されている。大作ばかりでは成り立たぬこの業界の実情もあろうが、これもアートが日常化する一つの条件と思う。ごく普通の会社員であるT氏もそんな作品に夢中の一人で、その作品も中〜小サイズのものが大半である。
だがT氏が今、本当に夢中に、病みつきになっているのは、未だ知りえぬ、見たことのない作品、作家と出会うことである。衝撃を伴う「お気に入り」との邂逅。その得がたい感覚を逃がさぬためT氏は作品を買う。購入を申し出る瞬間の強い快感をT氏はよく口にする。この行為なくして現在のT氏の生はありえない。今回、本展と同時に別階のスペース空では岡山県在住の福井一尊氏の個展「若き造形作家、福井一尊の世界観」が行われるが、実は彼もT氏注目の作家だ。メディアと人間の関係を蝋で表現したユニークな立体作品は近年評価が高い。
今回、ギャラリーそらはまさに、あるコレクターの理想の部屋になる。そしてそれは安井氏が望む未来の鳥取人の部屋でもある。
(日本海新聞掲載)